登山慣れしている人の荷物は小さい。
これは、無駄を極限まで省いた結果である。
荷物をカバンに詰めることをパッキングという。
登山経験者はパッキングがとても上手なのだ。
荷物が軽ければ素早く長く行動できるし、同じ重さでも小さければ扱いやすい。
ハードな山行になる程、パッキングが重要になる。
服は小さくたたみ、食べ物は包装をとり必要量だけ袋に入れて持つ。
旅行に行く時もこのようなパッキング技術が役にたつ。
例えば温泉旅行。
必要なのはTシャツと下着、タオルを1枚ずつと、財布、スマホ・充電コード、家の鍵。そして、暇な時のために本を一冊。
ジップロックに服とハンドタオルを小さく畳んで詰めればPETボトルくらいの大きさになる。
充電コードなどの小物は、巾着袋にまとめておく。
これらを小さな斜め掛けカバンにでもさっと詰め込めば身軽な一泊装備の完成だ。
替えのズボンも、バスタオルも、大袈裟なメイク用具も、ゲーム機も、水筒も、お菓子もいらない。
車窓を眺め、暇になったら本を読み、目的地で食べ歩いて、温泉に入って寝る。
スーツケースを持たず、軽いカバン一つだから、階段でも坂でもちょっとした山道でも、気になった道を好奇心に任せて自由に歩ける。
余計なものを持たないほど、自由に行動できるようになる。
次に、数日に及ぶ旅行。
当然、服は服は増えるが上限がある。
基本的にどんな場合でもTシャツ2枚、ズボン1本、下着2枚あれば十分だ。
なぜなら、3日に一回コインランドリーで洗濯をすればいいからである。
これらの服を圧縮袋に入れると厚さ数センチに収まる。
服以外に必要なものは、一泊の時とそう変わらない。
したがって、何日の旅行であろうと、普通のリュックサック1つで十分である。
山に登るわけでもないのに、大きなスーツケースを引いているのをよく見るが、一体あの中には何が入っているのだろう?
もし、荷物が多くなってしまう場合でも、大きいカバンを最初から用意するのはやめて、少し小さめのカバンに一回詰めてみる。
一つ一つを小さく畳んで、隙間なく詰めていくと、驚くほど多くのものが入ることに驚くだろう。
宿で使うもの・軽くて嵩張るものを下に、行動中に使うもの・小さくて重たいものを上に詰める。
こうすることで、重心が上になり疲れにくくなるし、荷物が迷子になることもない。
余計な荷物を持たず、こうしたパッキングの基本を意識するだけで、旅行の荷物は驚くほど軽く小さくなる。
荷物を洗練できれば、旅行はもっと自由になる。